フィルムカメラのモルトを交換しました。

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penfとなかまたち

この記事は2021年3月10日にNOTEに掲載していた記事を再掲したものです。

一代目のOlympusPEN Fが壊れてしまい二代目を購入したのですがどうも感光のような白い線が入っている状態でした。

白く感光した造花の写真。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold
白く感光したレンガ壁の写真。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold

これはもったいない。

原因がわからなかったので放っておいて撮影していたのですがどうも確認するとモルトが劣化しているっぽい。

毛羽立っているモルト。感光している部分と箇所が一致している。

これが問題のモルトなんですが素人目に見てもジャギジャギになっていて、(ああ、これがモルト劣化してるっていうんだな)といった感じです。

もしかしたらこれが感光の原因なのかもと思い修理屋さんに依頼しようと思ったのですが、これが結構遠くていつカメラが返ってくるのかもわからなさそうという状況で。近所のカメラ屋さんは何回か修理に出してるけど結局治ったのか治らなかったのかよくわからない状況で同じ個所を故障してカメラは現役引退といった顛末。

うだうだしていたところ同居している人からモルトくらいなら自分で張り替えられるんじゃないかと言う提案があり。いろいろ調べながらモルトを張り替えてみました。

準備したもの

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モルト以外は自宅にあったもの。

モルト:厚さ1㎜、粘着テープ付き

ピンセット

マイナスドライバー:劣化したモルトと粘着テープを剥がすために使用。

作業板(ゴム製のやつ):電子工作用のものを借りました。なくてもよい。

カッターとカッター板:モルトを切る用。

無水エタノール:古いモルトの接着剤を剥がす用。

シルボン紙:古いモルトの接着剤を剥がす用。

古いモルトの接着剤を剥がす。

カメラ内部も埃がすごいので一度ブロワーを吹いた方がいい気がする。

マイナスドライバーにシルボン紙を巻き付けてエタノールに浸し優しく擦ります。すぐもろもろになってくるのである程度汚れたり破れたりしたら替えます。

エタノールがどんどん黒くなる。

モルトがはがれてきた様子。

ある程度こすって接着剤が取れてきたところ。このあたりになると優しくこするだけだと取れなくなってきたのでピンセットで汚れを抓みながら取っていました。

汚れが取り終わったら次は新しいモルトの準備をします。

モルトを切る

モルトを切る。

私が貼りたかった大きさは6㎜×46㎜でしたので痕を付けてカットします。

カッターでカットする。
実際に合わせてみて微調整。

モルトを貼る

ピンセットで慎重に貼り付けます。

息を詰めるほど大変な作業ではないしちょっとした貼り換えもきくんですが何分細いふにゃふにゃしたものを貼るのは苦労します。

ぴっちり貼れました。

これで完成。

小一時間程度で作業が終わったので思ったよりも簡単でした。

ちゃんと光がカットされていると良いなあ。駄目だったらまた原因を考えます。

追記

モルトを貼り返した後に撮影した写真です。

光がカットされているのか感光した感じはありません。大成功です。やったー。

水たまりのさくらの写真。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold
外で撮影しても感光はなし。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold
高円寺。アンダー気味ですがこれも感光はみられません。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold
東京駅。penF film,GズイコーAUTO S 40mm F1.4 kodak film 200gold

2022年6月追記

この後カメラが機械的に壊れて修理を繰り返したりして長々使えない時期があったのですが愛用しています。枚数を気にせずパシャパシャ取れるのが魅力です。一眼レフなのでピントがしっかり合わせやすいのも好き。これから写真季節本番なので撮りまくる予定です。

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