映画「Flow」を見てすごく疲れた話

行ったところ

Flowを見ました。

最近、夫に誘われて映画館に行ってます。きっかけは、ヴァンパイアハンターDのリバイバル上映に行ったことから。

そのあと、トワイライトウォリアーズを見に行ったりして、ポップコーン片手に映画を見るのっていいものだなあ~と、気になる映画は見に行こうと思います。

(なかなか集中力が続かず、映画でも耐えられないと気が合ったのですが、最近は耐えることができてうれしい)

(最近は、ジャイアントロボみたいな長めのアニメも見れてほくほくしてます。メンタルが回復している証拠かもしれない)

映画館のあの独特な匂いって、何の匂いなんでしょうか。むあっと繊維の匂いがするようなしないような。入るとうわっとなるのですが、ポップコーンを食べ始めると気にならなくなります。不思議だ。

さて、Flowを見てきました。冒頭でリンクを貼った通りなのですが、全編がBlenderで作られた3DCGの作品です。

内容は、洪水が起こって陸地が水に沈んだ世界。その中で猫が船に乗り、少しづつ増える仲間たちと共に旅に出る……、というお話です。簡単に説明するとそうなると思う。

ちなみに、ストーリーは引用の通りです。

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし、彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?

https://flow-movie.com/

個人的に、こう説明されると動物たちの冒険譚で、未来に向かって頑張る感じの映画かなと思ってました。ディズニーの動物映画の大人版みたいな。

それを期待して、ワクワクしながら見に行ったのですが、ちょっと、想像していたものと違いました。そして、ギャップで疲れてのタイトルです。

映像はとにかく綺麗でした。確かに、CGであることはわかるのですが、草や水の質感、木漏れ日や水中でのライティングがとにかく美しい。この内容じゃなければリラクセーション映像になるんじゃないかな? と思うほどリアルで優しい空気感の絵でした。

公式のイントロダクションで圧巻の映像体験と謳われるのは伊達じゃないと思えるくらいの、リアルな質感、動物たちの息遣いが感じられて良くも悪くもすごかったです。

悪くもというのは、質感がひしひしと伝わり過ぎて、水の中で抗う描写がとにかく息苦しい。投げ出されたときの暴力的な自然の力、一人水の中に取り残されたときの無力感、船が遠くにある絶望感……。

ハートフルな場面もあったのですが、そのほのぼの感で打ち消すことができない、強い力が全編通して伝わってくる映像でした。

個人的に、冷たく水に濡れている時の感覚って、体力を奪われて、身動きもできずに辛い感覚があるので、アニメーションにもかかわらず、その感覚がありありと伝わってきて、すごいけどものすごくしんどいな……と思いながら見ていました。

アニメーションで辛い感覚まで伝わってくるのは、本当にすごい体験です。それゆえに、前情報の明るい冒険譚なお話というイメージを持って鑑賞に入った身としてはあまり良くない映像体験でした。

結構な体験をしたな……、と感嘆しつつ、ちょっともう見たくないなと思う映画でした。でも、どこかで放送してたら見てしまうかもしれない。ミステリアスな部分もあったので、ストーリーとして、二度目に見たときにどう自分が受け取るのかというのは気になります。

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